"複雑な形状の小さな物を鋳物でたくさん作る"が、ロストワックス鋳造の得意分野ですね。

 私が鋳造を初めて知ったのは、26年程前になります。趣味でアクセサリーを作ってたのが、この仕事をするキッカケです。気が付けば、四半世紀の間いろいろな鋳物に関わってきました。

初めて鋳造を見た時、ニッケルの鋳造でした。遠心で振り回す為、機械が壊れそうな音にビックリしたものです。現在はチタンは遠心、金 銀 真鍮等は真空圧迫で鋳造しています。一番難しいのは鋳造のタイミングですが、職人は自分の目で見ます。機械と人間が半分半分助け合いながら、ちょうど良い湯面になったら鋳造タイミングですね。機械にも優しく言葉をかけながら…。

職人曰く、長年連れ添っていると、機械と気持ちが通い合うらしいです。機械に無理させずに労わりあって仕事をしてるようです。

 主に鋳造している物にチタンアクセサリーがあります。これはオリジナルな商品としてデザインから製造 販売までしています。それと、原型からゴム型を起こし鋳造するという２タイプの仕事になります。

 鋳造の職人はこの道45年です。チタンに金銀 真鍮 銅と豊富な経験を持ちます。金属工学科 冶金学部を卒業したそうですが、実際の鋳造は机の上の勉強とはまた違う難しさがあるそうです。現場では咄嗟に思わぬ事も起こり、その場その場の判断が重要という事でしょうか。そして、この職人が全てを鋳造しています。

 

 もう一人 このホームページを作っている私がいます。デザインをメインで担当しています。レース型を作りながらデザインを決めていきます。それを植立(湯道をつける)します。それとチタンアクセサリーの販売を担っていますので、こうしてホームページの制作をしています。

 私は物を作る現場で実践をしながら自分なりの思いつきと解釈をしました。正確さに欠けている点も多々あると思われます。間違いがありましたら申し訳ありません。気がつき次第、修正させて頂きます。